セミナー情報

第52回ICTE情報教育セミナー in 札幌
―三大スクリプト祭り(食わず嫌いにはさせない)―

 「社会と情報」,「情報の科学」,さまざまな事情で二つの科目のうちのどちらかを学校として選択することになるのではないでしょうか。情報科の理念を考えると,その選択はとても悩ましく思案を要するものではあります。
 両科目にわたって問題解決が重視されていますが,とりわけ「情報の科学」ではその傾向が強く,中でも(2)イに記載のある「問題の解決と処理手順の自動化」では,マクロなども含めたプログラミング言語を活用しながら,簡単なアルゴリズムを考え,問題解決に役立てる体験的な学習活動が想定されています。
 今回のセミナーでは,私たち自らがプログラミングを体験することを通して,授業をデザインしたり効率化したりするためのスキルを身につけようと考えてみました。もしかしたら敷居が高く感じられるかもしれません。そこで今回は,すぐに,しかも簡単に取り組める「Perl」,「Ruby」,「Python」という三つの言語について,以下のような内容で解説を予定しています。

・掛け値なしの,「ホントの初歩」から始めます。
・すぐに実務で応用できる,基本的なサンプルを豊富に扱います。
・情報科の授業を想定し,生徒に指導できるレベルを目指します。
・ワープロや表計算では不可能でも,プログラムを書けるからこそできることを目指します。
・評価データを処理するなど,データの整形ができることを目指します。

 どれだけ敷居が低いか,理解していただけますか?
 もちろん,このような研究活動を通して多くの仲間たちと交流し,これからのさまざまな場面で意見交換や相互研究ができるようになること,これも大事な目的のひとつです。多くの皆様のご参加をお待ちしています。(奥村稔)


日時 平成23(2011)年1月8日(土)12:30~17:00
会場 北海道札幌平岸高等学校
  アクセスマップ
  〒062-0935 札幌市豊平区平岸5条18丁目1-2
  ・地下鉄南北線「澄川」駅徒歩約10分
主催 情報コミュニケーション教育研究会(ICTE)
後援 北海道教育委員会,札幌市教育委員会
資料代 1,000円
対象 情報教育に関心のある小・中・高等学校・大学の教職員
大学・大学院の学生
定員 40名(定員になり次第,受付を終了させていただきます)
セミナープログラム
12:00-12:30 受付
12:30-12:35 開会・趣旨説明
12:35-13:55 ○セッション1:Perl

杉本式史(北海道札幌平岸高等学校教諭)

Perl(パール)はテキスト処理のために生まれた言語ですが,進化に伴い膨大な数のライブラリが開発され,システムやネットワークのプログラミングにも威力を発揮するようになりました。Officeとの相性もよく,守備範囲の広い言語です。

13:55-14:05 休憩(10分)
14:05-15:25 ○セッション2:Ruby

鎌田亮樹(旭川藤女子高等学校教諭)

Ruby(ルビー)は日本発のスクリプト言語であり,正規表現を用いた日本語テキストの取り扱いに優れています。徹底したオブジェクト指向,シンプルな構文,「ブロック」と呼ばれる独特な文法が特徴で,これらによってプログラムを分かりやすく表記でき,楽しくプログラミングができます。

15:25-15:35 休憩(10分)
15:35-16:55 ○セッション3:Python

奥村 稔(北海道札幌北高等学校教諭)

Python (パイソン)は,シンプルで習得が容易です。言語自体の機能は最小限に押さえ,必要な機能は拡張モジュールとして追加することで,より高度なプログラミング技術や,大規模開発をサポートするための機能も備えています。

16:55-17:00 まとめ・閉会

 セミナー終了後,18時頃より情報交流会を会場近くで開きます。会費はひとり2,000円程度を予定しております。


申込・問合せ先

○情報コミュニケーション教育研究会事務局
 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル4階
 E-mail:icte@icte.net(アットマークは半角) URL:http://www.icte.net/
 FAX:03-3389-4395