セミナー情報

第66回ICTE情報教育セミナー in 東京
―大学入試改革と教科「情報」で問われる学力―

 日本ではこのところ,さまざまな教育改革が打ち出されていますが,なかでも注目を集めているのが大学入試改革です。大学全入時代を迎え,AO入試などの新しい選抜方式が導入される一方で,大学センター試験に代表されるような従来型のペーパーテストによる試験問題も根強く残っています。

 教科「情報」は入試科目ではなく,その点は気軽(?)な反面,入試科目でないゆえにカリキュラム上重視されないといった課題も抱えています。しかし,現在議論されている大学入試改革の内容を見てみると,どうも教科「情報」で身につけるべき能力と関係があるように思われます。さらには,明治大学や慶応義塾大学といった私立大学の一部学部で,「情報」を入試科目に導入する動きも出ています。

 そこで今回のICTEでは,新しい大学入試の姿を予想し,そこで問われる学力について考えてみたいと思います。ワークショップでは,先生方と具体的な「問題」を実際につくってみます。そして,その「問題」を材料にして,これからの受験生に,いったいどのような「学力」を問うべきなのかを検討します。

 日本の学校教育では,良かれ悪しかれ,大学入試によって高校のカリキュラムや授業スタイルに大きな影響を与えます。そうであるならば,むしろそれを逆手にとって,高校側から大学に,手塩に育てた大切な子どもたちを「測る」方法というものを提案してみてもよいのではないでしょうか。

 新年度がはじまり,ご多忙の時期かとは存じますが,多くの先生方のご参加をお待ちしております。


日時 平成27(2015)年5月30日(土)12:45~17:00
会場 早稲田大学 西早稲田キャンパス55号館1階 大会議室
   アクセスマップ
  〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
   東京メトロ副都心線 西早稲田駅 直結
    JR山手線ほか    高田馬場駅 徒歩15分
主催 情報コミュニケーション教育研究会(ICTE)
資料代 1,000円(ICTE会員は無料)
※当日のご入会も承ります(年会費2,000円)
対象 情報教育関係の小・中・高等学校・大学の教職員,大学・大学院の学生
定員 100名(定員になり次第,受付を終了させていただきます)
プログラム
12:00- 受付開始
12:45-13:00 開会・オリエンテーション

13:00-13:40 講演:新しい大学入試で問われる学力

  谷口哲也(河合塾)

 大学入試改革の最新の動向や,そこで議論されている入試制度の形態,問われている学力などを,予備校大手である河合塾の谷口氏に解説していただきます。
13:40-14:00 休憩
14:00-15:30 ワークショップ:みんなで新しい大学入試問題を考えてみよう

  奥村稔(北海道札幌北高等学校)

 講演を踏まえ,新しい大学入試で問われる入試問題を実際に参加者の先生方で予想し,考えてみたいと思います。グループの中でどのような問題にするか検討しながら,大問1題(目安)をつくります。ただし,従来の出題形式にとらわれず,条件(教科・科目or教科横断型,教室の中or外,個人or集団,情報機器の使用の有無 etc…)も含めて,自由な発想で問題を編み出していきましょう。
15:30-15:40 休憩
15:40-16:50 講評・解説:その問題で何を問う?

  黒上晴夫(関西大学)
  植原啓介(慶應義塾大学)

 ワークショップでできあがった問題を参加者どうしで共有しながら,その問題を通して見えてくる新しい学力を明らかにしていきたいと思います。そして,ぜひ先生方には,ワークショップでつくられた「問題」をお持ち帰りいただき,普段の授業などにフィードバックしていただければと思っています。
16:50-17:00 閉会挨拶


申込・問合せ先

○情報コミュニケーション教育研究会事務局
 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル4階
 E-mail:icte@icte.net(アットマークは半角) URL:http://www.icte.net/
 FAX:03-3389-4395

※定員に達しましたので申込を締め切りました。たくさんのお申込み誠にありがとうございます。セミナー会場にてお待ちしております。